増大サプリには100種類~300種類くらいの成分を含んでいる商品も少なくありません。
今、このページをご覧になられている方も、そういった商品を見たことがほぼ間違いなくあるのではないでしょうか?
実際そういった配合成分数がやたら多い増大サプリに効果を期待できるのでしょうか?
結論からいうと、NOだと私たち編集部は考えています。
それはなぜか?理由をまとめました。
理由その1 一つ一つの成分の配合量が少なくなってしまう
これは、簡単な計算ができる人が考えれば誰でもすぐに思いつく理由ですが、案外多くの人が成分数が多いサプリをいいサプリだと思い込まされていて驚きます。
増大サプリにかかわらず、どのようなサプリでも0.01mgでも成分が入っていれば、配合成分として記載できてしまいます。たとえば、原料価格の高い成分を0.01mg配合し、効果の薄い成分を100mg配合していても、2種類と書けてしまうのです。
逆に、効果のある成分だけを300mg配合してしまうと、カプセルに入る量には限りがあるためそれ以上入れることができなかったりしてしまいます。
成分数が多いサプリは0.01mgだけ配合することで効果のある成分を100種類も200種類も選べているということでしょうか?
シトルリンなどはどんなサプリでも500mg~1200mg程度は配合されているでしょう。シトルリンは増大にかかわる重要な成分ですが、原価はそれほど高くないため、シトルリンをある程度配合して、ほかの成分を0.01mgにすればカプセルの用量が許す限りいくらでも成分数を増やすことが可能ですね。
昨今の増大サプリでよく使われるカプセルは0号カプセルという大きさです。
そのカプセルの中に入れられる栄養成分はMAXで560mgです。
それを加味すると成分数は多くても70種類以内くらいまでが成分の種類の限界だと考えられます。
理由その2 成分数が多いほど増大に必要な成分が減る
こちらは、理由その1で書いたとおりですが、成分数が多ければ多いほど
一つ一つの配合量は少なくなってしまいます。
それは、仮に100種類とか200種類の中に、増大に本当に必要な成分が入っていたとしても配合量が微々たる物であるということを示しています。
増大サプリを買っているのに、増大に必要な成分が微々たる物になってしまうなんて本末転倒ですよね、、
100種類とか200種類以上の成分を配合してそれを堂々と謳っている増大サプリは購入した人の増大を本当にサポートする気があるのか疑ってしまいますね。
理由その3 アレルギーのリスクが高くなってしまう
「サプリメントでアレルギーになる可能性がある」なんて思ってサプリを使っている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?ほとんどの方はサプリメントは有効な成分だけが入っているしアレルギーリスクはないと考えている、もしくはアレルギーになる可能性があるなんて考えてもみなかったと思っていませんか?
成分が100種類とか200種類入っているということは、厳選した成分を配合している増大サプリに比べて、アレルギーリスクが2倍~20倍に上がってしまうことを示しています。
現代人は空気や水がきれいで衛生的になった分、アレルギーが増えているといわれています。
自分はアレルギーがないと思っている方でも、検査をしてみた結果普段食べているものの中にアレルギー物質があったなんてことも珍しくありません。
アレルギーの原因になる食品のトップ3は
1位の鶏卵は全体の39.0% 2位の牛乳が21.8% 3位の小麦が11.7%
ですが
4位にはピーナッツ5.1% 5位に果物4.0%と続いています。
参考:食物アレルギーの原因食物とアレルゲン表示|公益財団法人ニッポンハム食の未来財団
果物系の粉末などは、成分が100種類とか200種類など入っているような増大サプリに含まれていることもあることから、増大サプリでアレルギーになることも十分にありえることがわかりますね。
理由その4 よく見ると、「普通の食品」で摂れる成分が多い
何度も言いますが、私たちは本当に増大に必要な成分は70種類までだと考えています。
では、100種類とか200種類等の成分の正体はなんなのでしょうか?
答えは、「普通の食品で摂れる成分」です。
100種類とか200種類配合されている成分のすべてをあなたは確認していますか?
悲しいことに、多くの人は成分が多ければ凄い・良いと勘違いしてしまっているためその成分がどのようなものかしっかりと確認していないのでしょう。
下記は、成分数が多いことで人気のヴォルスタービヨンドブラストの成分表です。
赤字で書いた成分は特にサプリメントで摂る必要のない成分であることが専門家でなくても良くわかると思います。
ヴォルスタービヨンドブラストの成分一覧
動物系成分 39種類 | |||
ウミヘビ | 赤マムシ | 冬虫夏草菌糸体 | フィッシュコラーゲン |
蟻 | スッポンエキス | タツノオトシゴエキス | 馬睾丸エキス末 |
馬心臓エキス末(コラーゲンペプタイド配合) | コブラ粉末 | トナカイ角末 | 蜂の子末 |
ハブ粉末 | 豚睾丸エキス末 | ヤツメウナギエキス末 | サメ軟骨抽出物 |
サソリ粉末 | 鶏肉抽出物 | オットセイ骨格筋加水分解物(カロペプタイド) | 牡蠣肉エキス末 |
豚肝臓分解物 | プロポリス抽出エキス末 | ローヤルゼリー末 | 魚肉抽出物 |
カツオエラスチン | カツオエキス末 | かつお節粉 | ケラチン加水分解物 |
鶏冠抽出物 | 卵黄粉末 | 馬プラセンタエキス末 | 燕の巣加工品 |
卵白末 | しじみエキス末 | シルク加水分解物 | はちみつ醗酵物 |
ラクトフェリン(乳由来) | グルコサミン(えび・かに由来) | ヘム鉄(豚由来) |
植物系成分 157種類 | |||
やまいも抽出物(ジオパワー) | キバナオウギ(アストラジン) | 田七人参(アストラジン) | 黒胡椒(バイオぺリン) |
ナルコユリ | サンシュユ | カンカニクジュヨウ | センソウトウ |
オウギヨウ | マカ(マカエキス・マカ粉末) | ムクナ | アカガウクルア |
エゾウコギエキス | アメリカ人参 | ニラ種 | ジンジャーエキス |
モリンガ | アマランサス | キヌア | クコの実 |
チアシード | バオバブ | 麻の実 | 赤ワインエキス末 |
カツアバエキス末 | 黒ウコン末 | 黒マカエキス末 | スピルリナ原末 |
タマネギ外皮(ケルセチン含有) | トンカットアリエキス末 | ハバネロ粉末 | ヒハツエキス末 |
ムイラプアマエキス末 | グリセロホスホコリン | スーマエキス末 | ブドウ種子エキス末 |
デキストリン | てんさい糖蜜 | 黒砂糖 | ヨモギ |
ウコン | オリゴ糖 | ドクダミ | ハスの葉 |
高麗人参 | センシンレン | ウメ | オトギリソウ |
クマザサ | タンポポの根 | 霊芝 | アマチャヅル |
トチュウ葉 | オオバコ | カンゾウ | マツ葉 |
ナンテンの葉 | アマドコロ | ツユ草 | ツルナ |
トンカットアリ | ハブソウ | ハト麦 | スギナ |
ビワ葉 | ラカンカ | レンセンソウ | モモの葉 |
イチョウ葉 | ニンドウ | イチジクの葉 | ベニバナ |
エンメイソウ | モロヘイヤ | セッコツボク | アカメガシワ |
クコ葉 | カキの葉 | カミツレ | カリン |
シソ葉 | 桑葉 | メグスリの木 | ナツメ |
キキョウ根 | サラシア | マタタビ | キンカン |
イチジク | ミカン | パインアップル | リンゴ |
グレープ | メロン | レモン | グレープフルーツ |
アンズ | トウガラシ | シイタケ | ニンジン |
タマネギ | パセリ | キャベツ | ゴボウ |
モヤシ | ニンニク | コンブ | フノリ |
エビス草の種子 | 紅参 | アガリクス | ルイボス |
アムラの実 | キャッツクロー | タマネギ外皮 | 麦芽糖 |
柿 | キウイフルーツ | グァバ | 梨 |
パッションフルーツ | バナナ | パパイヤ | ブラックベリー |
ブルーベリー | プルーン | マンゴー | モモ |
柚子 | アスパラガス | インゲン豆 | カボチャ |
キュウリ | キクラゲ | ゴーヤ | ココア |
小松菜 | スイートコーン | せり | セロリ |
大根 | 大豆 | チンゲン菜 | トマト |
なす | ニラ | ピーマン | ブロッコリー |
ほうれん草 | 抹茶 | ミツバ | ミョウガ |
舞茸 | レンコン | ワカメ | 根昆布 |
ヒジキ |
ビタミン・ミネラル成分 40種類 | |||
L-シトルリン | 亜鉛含有酵母 | セレン含有酵母 | マンガン含有酵母 |
銅含有酵母 | モリブデン含有酵母 | ヨウ素含有酵母 | クロム含有酵母 |
マグネシウム含有酵母 | ビール酵母抽出物(RNA含有) | α-リポ酸 | L-オルニチン |
L-アルギニン | ビタミンC | ナイアシン | ビタミンE |
パントテン酸カルシウム | ビタミンB2 | ビタミンB6 | ビタミンB1 |
ビタミンA | 葉酸 | ビタミンD3 | ビタミンB12 |
L-アスパラギン酸ナトリウム | L-アラニン | L-グルタミン酸 | L-セリン |
L-チロシン | クエン酸 | タウリン(抽出物) | L-バリン |
L-ロイシン | L-イソロイシン | L-リジン塩酸塩 | L-メチオニン |
L-フェニルアラニン | L-トレオニン | L-トリプトファン | L-ヒスチジン |
さらに、この成分の中で下記は人によってはアレルギーを起こす可能性がある成分でした。
鶏肉抽出物、リンゴ、バナナ、モモ
ヴォルスタービヨンドブラストの実例でご紹介いたしました。
一時期とても人気のあった増大サプリですので、上記のような内容にがっかりしたかもしれませんね。
理由その5 成分数が多いのは広告で強い言葉を使いたいだけ
下記の2つを比べてみてください。
- 8種類配合!
- 276種類配合!
この2つを比べてシンプルに数だけを見るのであれば、276種類のほうが「多い・お得・凄い」という印象を受けるはずです。
増大に本当に必要な成分には限りがあるにもかかわらず、なぜ成分数を多くするのか。
それは上記のような「多い・お得・凄い」という印象を与えたいということです。
それ以上の理由はないのです、少しでも多くインパクトを与えることが目的なので
良くも悪くも普通の成分を多くの種類混ぜて、サプリメントの性能に影響しない無駄な成分を多く含むことが必要なのです。
理由その6 ビタミン系・アミノ酸系成分の過剰摂取に注意!
増大サプリを飲んでいる方でたまに見られるのは、複数の増大サプリやコンビニで売っているビタミン系・アミノ酸系のサプリと増大サプリを併用している方がいらっしゃいます。
もちろん、増大サプリも食品ですので、複数のサプリを一緒に飲んだからといって健康上すぐに問題を引き起こすわけではありません。
しかし、お医者さんのサイトではビタミンの過剰摂取に関して下記のように説明されています。
水溶性ビタミンは、過剰に摂取した場合でも尿として体外に排泄されるので、多少摂取しすぎても心配ありませんが、脂溶性ビタミンは肝臓をはじめとする体内に蓄積されるため、過剰摂取による副作用が出てくる危険性があります。
良く知られている通り、ビタミンAを取り過ぎると、軽度の場合、下痢などの食中毒様症状、重篤の場合、倦怠感・皮膚障害などが起こる可能性がありますし、妊婦が過剰摂取した場合には、催奇形性のリスクが高くなります。また、ビタミンDを取り過ぎると、高カルシウム血症のリスクが高まります。
https://www.tanaka-cl.or.jp/aging-topics/topics-007/
一つ一つのサプリに問題がなくても、複数のサプリを使うことで上記のような問題も引き起こす可能性があります。
増大サプリは最低限のビタミンとアミノ酸系成分、活力成分、増大成分で構成するべきだと私たちが考える理由のひとつはこの過剰摂取の問題でもあります。
理由その7 逆に成分が少なければなんでもいいというわけではない
100種類とか200種類成分が入っている、成分の多さ自体をウリにしている増大サプリは選んではいけないことがわかりました。増大サプリは厳選された意味のある成分だけが配合されていることが適切に栄養補給するためにも重要ですし、アレルギーや健康被害などのリスクが軽減されることがわかりました。
では、逆に成分が少なければ何でもいいのでしょうか。答えはNOです。
成分が少ないサプリでは、「成分の中身(質)」と、「成分の配合量」に注目しましょう。
成分数が少なく、原料価格の安い成分のみ配合して安価で販売を行っているサプリもありますが、「成分の中身(質)」と「成分の配合量」に注目してみると、十分ではないことがわかります。
Amazonで安価な価格で増大サプリを販売しているアルボプラチナムを例に見てみましょう。
アルボプラチナムは販売価格が2,480円という安値で販売されており、7種類の成分が配合されているサプリですが、配合成分と配合量を見てみると下記のような内容でした。
シトルリン 800mg
タウリン 配合量不明
アルギニン 500mg
トンカットアリ 配合量不明
亜鉛 14mg
マカ 配合量不明
牡蠣エキス 配合量不明
配合量が不明な項目が非常に多いことがわかります。
また、アルボプラチナムの配合成分ですが、特許成分などのエビデンスが十分にある成分は一切配合されていないため、このサイトを見て下さっている方には原料価格はかなり安価であることがすぐにわかりますね。2,480円で増大や活力アップを期待してアルボプラチナムや安価で成分数が少ないだけの商品を買うのも避けなければなりません。
まとめ 広告や強い言葉・価格の安さに惑わされず、本物を見極めましょう。
いかがでしたか?成分の多さをウリにしている増大サプリを選んではいけない理由を6つご紹介いたしました。また、成分数が少ないからといって良いわけではないという理由を1つ紹介いたしました。
増大サプリ選びは、8~70種類程度の配合量かつ特許成分などエビデンスが豊富な成分を配合しているかどうか?シトルリンの配合量など成分の配合量がちゃんと公開されているか?を特に注目してみてみましょう。
無駄な増大サプリを買ってしまい、効果がないばかりか健康被害が出てしまうことのないように、増大サプリは慎重に選びましょう。